木村2024「戦利品は黙って吠える」 [雑]
寒中見舞 23-24 [雑]
タレント事務所の性被害、女性歌劇団のいじめ、大学体育会の薬物汚染、軍隊内の悪ふざけと称した性的嫌がらせ、新興宗教による家庭崩壊と政治との癒着、政権与党の不正な政治資金問題など、いずれもマスコミを含めて一部の人たちには知られていた事柄でした。しかしそのことが世の中に広く知られることはありませんでした。問題が明るみになったためになされた記者会見や取材者に対する応対などを通じて、それぞれの組織の体質がより一層示されました。
こうした事を行えば問題になるということぐらい良識ある大人であれば誰もが分かっているはずなのに、問題が尽きることはありません。なぜでしょうか。まさかばれるとは思っていなかった? それもあるでしょうが、むしろこうした一般的には「悪」とみなされる事柄に対する魅力・誘惑に抗うことができなかったということなのでしょう。そうした悪に対する抑止策や予防のために、さまざまな規則や法律が制定されているのですが、一定の抑止効果はあっても本質的な解決には程遠いようです。むしろ様々な種類・分野でのいじめ、差別、ハラスメントは、量的にも質的にも深まっているようです。
寒中見舞2022 [雑]
こちらよりもあちらの方が上手であるということを、多くの人が何となく感じているのではないでしょうか。
そろそろコロナ以前がどんな風だったかも朧げになりつつあり、ウィズ・コロナがこれからもしばらく続くのではないかと思わざるを得ません。
どうやら歴史の時代区分として2019年以前と2020年以後で大きく区切られることになりそうです。
台風やハリケーンの進路を変えることは出来ません。
進路すら、大まかな予想円で示すことしか出来ません。
火山の噴火を防ぐことも出来ません。
ましてや人間が太平洋プレートやフィリピン海プレートの沈み込みを止めることは出来ないので、予想される南海トラフ地震の発生を止めることは出来ません。
設置してしまった施設は、一刻も早く撤去することです。
大地が揺れる度に「原子力発電所に異常はありません」といった知らせを聞かされる状況を終わりにすることです。
90年前の「八王子事件」 [雑]
表面に「助川小児科院」という文字が陽刻されている。
関係者の協力も得ながら、当該医院については1931年の八王子市街図によって「助川医院」として八王子市本町に所在していたこと、「助川 捨次郎」という医師の名前も職業別一覧で確認できた。
こちらは、なかなかその所在が確認できずに途方に暮れていた。
ところが試しに「八王子相互診療所」で検索したところ、「八王子事件」という項目中の「八王子相互診療組合診療所」がヒットして、当初は何の関係もないと思われた2つの薬瓶について、思わぬ展開を見せることになった。
寒中見舞2021 [雑]
コロナに打ち勝つ、あるいはコロナを克服するといったことが言われます。
しかし放射能汚染に打ち勝つとか大地震を克服するということは聞きません。
相手がウイルスという生命体だからでしょうか? たとえ効果的なワクチンが開発されたとしても、新たなウイルスが必ずや現れてくるでしょう。赤痢やペストといった過去の感染症を絶滅することができたとしても、感染症そのものに打ち勝つことはできそうにありません。
私たちに出来ることは、せいぜいその都度新たな事態に対処していくことぐらいです。
今回求められた対処の仕方と言えば、出来るだけ出歩かず、マスクをして、他人との距離をとって、頻繁に手を洗って、会話は控えめにといったことでは、確かに経済は回らないでしょう。
メルケル(三島訳)2020「アウシュヴィッツ=ビルケナウ財団10周年記念式典にあたって」 [雑]
「下手人たちをはっきり名指すことが重要なのです。私たちドイツ人は犠牲者に対して、そして私たち自身に対して、そうする責任があるのです。犯罪を記憶し、下手人たちをはっきり名指し、犠牲者たちの尊厳にふさわしい哀悼の心を保つこと、この責任に終わりはありません。この責任にはいかなる変更の余地もありません。この責任は、私たちの国と不可分に結びついています。この責任の自覚は、私たちのナショナル・アイデンティティの確固たる構成要素なのです。啓蒙された自由な社会、民主主義と法治国家という自己理解の確固たる一部なのです。」(144.)
寒中見舞2020(ロゼッタ・ストーン・ヘンジ) [雑]
*ロゼッタ・ストーン:紀元前196年に作られた古代エジプトの石碑。プトレマイオス5世の勅令が3種類の文字で刻まれている。1799年フランス軍によって発見されて、1802年イギリスに運ばれた。イギリス博物館所蔵。
*ストーン・ヘンジ:イギリス・ロンドンからおよそ200km西方のソールズベリー平原に紀元前2500~2000年に作られた先史時代の環状列石。直径100mほどの円形状の直立巨石群と土塁によって構成される。
エジプトで作られた「ストーン」がイギリスに運ばれました。エジプトの「ストーン」がイギリスに運ばれたのは、フランスとイギリスの植民地争奪の過程においてです。イギリスにある「ストーン」は、エジプトに運ばれることもなく、今も作られた場所にあります。エジプトの人たちは、昔も今もイギリスにある巨石を運び出そうとは思わないでしょう。しかしもし運び出されていたら、どうでしょうか。イギリスの人たちは、元の場所に戻すように返還を求めるのではないでしょうか。
両者は作られた時代も異なるし、個体と群体という違いもあります。しかしそれぞれが生み出された地で暮らす人たちが「もの」に寄せる思いは変わらないでしょう。
私たちが暮らす日本を含むかつての植民地主義帝国には、そうした品々があちこちにあります。それらをどうするか、そのままにしておくのか、それとも元あった場所に戻すのか、すべては私たちの「こころ」次第です。
第2コリント 第4章 第18節
寒中見舞2019 [雑]
そんな風潮が蔓延しているような気がします。
そんなことを考えさせられたのは、ロシアで開催されたサッカー・ワールドカップ日本代表第3戦の対ポーランド戦での出来事でした。
私は監督の指示に逆らって戦う姿勢を示す選手が誰一人としていなかったことを、心より残念に思います。
金子 文子(1903-1926) [雑]
だがね、将来の自分を生かすために現在の自分を殺すことは、私は断じてできないのです。
お役人方君らの前に改めて勇敢に宣言しましょう。
「私はね、権力の前に膝折って生きるよりは、むしろ死してあくまでも自分の裡に終始します。それがお気に召さなかったら、どこなりと持って行って下さい。私は決して恐ろしくないのです。
これが、昔も今も変わらぬ私の心持ちであります。」「第三回被告人訊問調書(1924年1月22日)東京地方裁判所」(鈴木裕子編2006『[増補新版]金子文子 わたしはわたし自身を生きる』梨の木舎:304.)
この時、被告はわずか21才。こうしたことが何度も繰り返される。
緑川東問題2018(その6) [雑]
皆さまのご助力が必要です。
別種の「クラウドファンディング」である。