寒中見舞2021 [雑]
コロナに打ち勝つ、あるいはコロナを克服するといったことが言われます。
しかし放射能汚染に打ち勝つとか大地震を克服するということは聞きません。
相手がウイルスという生命体だからでしょうか? たとえ効果的なワクチンが開発されたとしても、新たなウイルスが必ずや現れてくるでしょう。赤痢やペストといった過去の感染症を絶滅することができたとしても、感染症そのものに打ち勝つことはできそうにありません。
私たちに出来ることは、せいぜいその都度新たな事態に対処していくことぐらいです。
今回求められた対処の仕方と言えば、出来るだけ出歩かず、マスクをして、他人との距離をとって、頻繁に手を洗って、会話は控えめにといったことでは、確かに経済は回らないでしょう。
考えさせられたのは、不要不急ということでした。世の中で本当に必要ないとされるのは、どのようなことなのでしょうか。文学部不要論が唱えられて、その中でも考古学などは不要不急の最たるものかも知れません。
しかし不必要な外出を控えたお陰で、経済は回らなくなりました。当然です。資本主義とは、人やモノを動かして成り立っているからです。不要とされた様々な事柄で、実は必要とされたものが成り立っていたことが明らかになったのです。
しかし不必要な外出を控えたお陰で、経済は回らなくなりました。当然です。資本主義とは、人やモノを動かして成り立っているからです。不要とされた様々な事柄で、実は必要とされたものが成り立っていたことが明らかになったのです。
それでは、本当に不要なものとは何でしょうか。
それは、必要と考えているのは一部の人たちだけで多くの人はやめたいと思っているのにやめられないことごとではないでしょうか。例えばコロナ禍でのオリンピックであり、負の遺産を生み出し続ける原子力発電所であり、核兵器であり、辺野古のアメリカ軍基地であり、死刑制度ではないでしょうか。
それは、必要と考えているのは一部の人たちだけで多くの人はやめたいと思っているのにやめられないことごとではないでしょうか。例えばコロナ禍でのオリンピックであり、負の遺産を生み出し続ける原子力発電所であり、核兵器であり、辺野古のアメリカ軍基地であり、死刑制度ではないでしょうか。
復讐として人の命を奪い、生きるのに値する人と値しない人がいるとする優生思想とは真逆の、7時間働いた人も1時間しか働けない人も全ての人が同じような扱いがなされる(マタイ書20章)という今まで考えもしなかった新たな社会の在り方が求められています。
タグ:寒中見舞
東南アジア考古学最新号
by 総務クッキー (2021-02-10 21:48)