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五十嵐2023f「什么是“文物返还”?」

五十嵐 2023f「什么是”文物返还”?」『中国文物的返还 -我們的责任义务-』日本”中国文物返还运动推进会”编、中国民间对日索赔联合会 中文版发行:9-19.

“正如文物的诞生无不关乎人性的野蛮一样,文物从一人之手传递到另一人之手的过程,也同样难免于野蛮。”瓦尔特·本雅明《历史哲学论纲Ⅶ》(1940年出版)

一、文物返还的过程是修复伤痕的过程
问:返还文物意味着什么?
答:意味着修复伤痕。
问:那是什么样的伤痕?
答:不是一般意义上的伤痕,是眼睛看不见的伤痕。
问:眼睛看不见的伤痕,能修复吗?
答:能修复。为此首先需要发现这些看不见的伤痕。
问:如何才能发现这些看不见的伤痕呢?
答:要了解此“物”被带到现在的“场所”详细过程。
问:在什么样的“物”上,留下了这样的伤痕呢?
答:文物,并且是瑰丽而美好的外来文物上留下了这样的伤痕。
问:如何才能修复这些伤痕呢?
答:唯一的修复方法是,把受伤害的“物”放回它本来原生的地方。
问:为何外来文物上会留下这样的伤痕呢?
答:是因为我们对“物”的欲望、物欲。
问:这样的物欲,是如何给“物”带来伤害的呢?
答:在战争与殖民统治的时代背景下,当物欲与弘扬国威的国家主义思想相结合,就会引发这样的野蛮行为。

五十嵐2022f「文化財を返すとは、どういうことか?」『中国文化財の返還 -私たちの責務-』中国文化財返還運動を進める会 編:5-13.の中国語版(崔 宝娟 訳、邓 捷 校閲)である。中国語読者向けに「対馬仏像事件(对马佛像被盗事件)に関する詳しい【注】を付けていただいた。
冒頭は、「歴史哲学テーゼ」からの一文を引用したが、「ベンヤミン」は「本雅明」である。
何かしら「カタカナ」というツールの有効性を感じた。
問題は、「簡体字」である。
「东」が「東」ぐらいはなんとなく見当もつくが、「义」が「義」になるとお手上げである。
「五十嵐」も「五十岚」と書かないと、ホテルのチェックイン署名でも受け付けてくれない。

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五十嵐2023e「収奪文化財のあるべき場所」 [拙文自評]

五十嵐2023e 「収奪文化財のあるべき場所 -「国際主義」vs.「現地主義」という虚構を超えて-」『イミダス』オピニオン 2023年 8月 9日公開
https://imidas.jp/jijikaitai/l-40-303-23-08-g931
集英社クリエイティブ・イミダス編集部

「いわゆる「文化財返還」については以前から様々なレベルで問題解決が模索されてきたのですが、大学の入学試験で出題されたという点で大きな意味を持つ出来事でした。なぜならこのことによって「文化財返還」という世界的な問題が、単なる社会問題にとどまらず、日本の学校教育というレベルでも若い世代において最低限の知識が求められるようになったことを意味するからです。」

2022年の九州大学共創学部入試問題をきっかけに、そこで参考資料として提示された「普遍的博物館の重要性と価値に関する宣言」(DIVUM)について以前より述べておかなければならないと考えていたことを、機会を与えられて、思いを果たすことができた。
初めてのオンライン(電子媒体)のみの原稿である。

「本稿では文化財返還をめぐる「議論の論点、対立点、問題点を整理」し、返還を推進する立場を表明していきます。」

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