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臺灣出土的日本製近現代陶瓷器與亞洲近現代史國際學術研討會 [研究集会]

「台湾から出土した日本製の近現代陶磁器とアジアにおける近現代史」国際研究集会
 臺灣出土的日本製近現代陶瓷器與亞洲近現代史國際學術研討會
 "The Uncovered Japanese Ceramics from Taiwan Archaeological Sites, and History of Modern Asia" Conference

日時:2023年 10月 23日(月)~25日(水)
場所:台北市 中央研究院 歴史語言研究所 703・704会議室
主催:中央研究院 歴史語言研究所(国家科学技術委員会 協賛)

市中心部から地下鉄で10分ほどの郊外に、理系から文系まで数十の研究所が広大なキャンパスに散在する。
雰囲気は、なんとなく北大に似ている。

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五十嵐2023g「日本多摩地域における隔離病舎の調査を通じて近現代考古学の在り方を考える」 [拙文自評]

五十嵐 2023g「日本多摩地域における隔離病舎の調査を通じて近現代考古学の在り方を考える」『臺灣出土的日本製近現代陶瓷器與亞洲近現代史國際學術検討會』會議文集、郭 素秋 主編:15-1~13.

【要旨】
日本における近現代考古学の認識も次第に広がりつつある。まず1986年に参加した近現代考古学の調査・報告の事例から2008年の認識論的な枠組みの提示に至るまでの個人的な経験を紹介する。次に最近調査に携わった東京・多摩地域の発掘調査を通じて地中から現れた100年前の隔離病舎の痕跡から、どのようなことが明らかになったのか、その成果について紹介する。最後に私たちの歴史認識における近現代考古学が占める位相について、特に日本における埋蔵文化財行政における取り扱いを中心に、発掘調査の在り方を含めて、私たちはいったい何を選び、何を除外しているのか、その様相から考古学の意義と本質について考える。
キーワード:近現代考古学、隔離病舎、八王子事件、文化庁調査指針、選択と排除

2023年10月23日から25日にかけて、台湾の中央研究院 歴史語言研究所で開催される国際学術研究集会の予稿集である。しかし「会議文集」という名の予稿集といいつつA4版12ページ2万字相当の原稿が求められているのだから、ほぼ論文集と言ってもいいだろう。そもそも「予稿集」に「要旨」があるというのも日本ではあまり例がないのではないか。

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2021『採掘 - 採取 ロジスティックス』 [全方位書評]

2021『採掘 - 採取 ロジスティクス -批判地理学の最前線-』(『思想』第1162号、岩波書店)

・過度な採取主義の行方 -資本の構成的外部をめぐる政治-(土佐 弘之)
・採掘 - 採取、ロジスティクス -現代資本主義批判のために-(北川 眞也、箱田 徹)
・多数多様な採取フロンティア -現代資本主義を掘り起こす-
      (サンドロ・メッザードラ、ブレッド・ニールソン [箱田 徹 訳])
・身体 - 領土 -戦場としての身体-(ベロニカ・ガーゴ [石田 智恵 訳])
・採掘主義と家父長制 -現代ラテンアメリカのフェミニズム-(廣瀬 純)
・ロジスティクスによる空間の生産 -インフラストラクチャー、労働、対抗ロジスティクス-
      (北川 眞也、原口 剛)
・ロジスティクスと採掘主義、あるいは「釜ヶ崎=地中海的な空間」をめぐって
      (S. メッザードラ [聞き手・訳 原口、北川])

非常に刺激的な内容である。

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