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寒中見舞 23-24 [雑]

タレント事務所の性被害、女性歌劇団のいじめ、大学体育会の薬物汚染、軍隊内の悪ふざけと称した性的嫌がらせ、新興宗教による家庭崩壊と政治との癒着、政権与党の不正な政治資金問題など、いずれもマスコミを含めて一部の人たちには知られていた事柄でした。しかしそのことが世の中に広く知られることはありませんでした。問題が明るみになったためになされた記者会見や取材者に対する応対などを通じて、それぞれの組織の体質がより一層示されました。
 こうした事を行えば問題になるということぐらい良識ある大人であれば誰もが分かっているはずなのに、問題が尽きることはありません。なぜでしょうか。まさかばれるとは思っていなかった? それもあるでしょうが、むしろこうした一般的には「悪」とみなされる事柄に対する魅力・誘惑に抗うことができなかったということなのでしょう。そうした悪に対する抑止策や予防のために、さまざまな規則や法律が制定されているのですが、一定の抑止効果はあっても本質的な解決には程遠いようです。むしろ様々な種類・分野でのいじめ、差別、ハラスメントは、量的にも質的にも深まっているようです。

外的な規制や抑止に限界があるとしたら、自らの欲望をコントロールする内面的な自制力、隣人を愛するという道徳心、義を求める倫理観を地道に根付かせることしか方策はないようです。こうした事柄は、まさにはるか2000年前に私たちに与えられた教えでした。しかし人間は示された教えを裏切るような歴史を繰り返してきました。
 何よりも人が公然と人を殺す死刑制度を廃止し、戦争という犯罪行為を地上からなくすために「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求」するという精神(9条)を、より一層確固としたものにしなければなりません。「折々のことば」(2962)に紹介された「どこの国が正しくて、どこの国が悪いではなく、戦争そのものが間違っている」という考えに深く同意します。
 以下は、1967年スティービー・ワンダーの”Someday at Christmas”の冒頭です。
「いつの日か、クリスマスに男たちはおもちゃで遊ぶ子どものように爆弾をもてあそぶことはなくなるだろう。
ある暖かな
12月に、私たちのこころは、彼らが自由になっている世界を見るだろう。
いつの日か、クリスマスに戦争はなくなっているだろう。
クリスマスが何のためにあるのか知ることができたら、
人生にどのような価値があるのか知ることができたら、
世界は平和になるだろう。」


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