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梶村1982「海がほけた」 [論文時評]

梶村 秀樹 1982「海がほけた -山口県長生炭坑遭難の記録-」『在日朝鮮人史研究』第10号、在日朝鮮人運動史研究会(1993『梶村秀樹著作集 第6巻 在日朝鮮人論』明石書店:108-126.所収)

「太平洋戦争の始まる直前の頃、山口県宇部市の長生炭坑(当時の吉敷郡西岐波村、床波駅の南0.4km、山口市と宇部市を結ぶ県道から0.5kmの地点)で大きな事故があった。長生炭坑も、沖の山、東見初等、宇部炭田の他の炭鉱と同様に海底炭鉱であったが、岩盤が崩れて海水が侵入し水没してしまったのである。何百人という規模の犠牲者を出し、しかもその大半は朝鮮人労働者であったと思われるが、当時事故の公表は一切禁じられ、その事実すら殆ど知られていない。
縁あって、この事故を直接体験し、九死に一生を得た李鍾天氏のお話を聞くことができた。」(108.)

地道な市民運動がなされている。
取材レポートが公開されている。

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