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緑川東問題2020(その1) [総論]

「ただ、大形石棒の機能時に立っているか否かについての議論は、地域や時期によって異なると推測されるが、ジェンダー論の問題ではなく、あくまで出土状況に対する研究者間の見解の相違に起因するものである。」(阿部 昭典2020「遺構論」『縄文時代』第31号:200.)

本当にそうなのだろうか?
そもそも「大形石棒の機能時」とは、いったいどのような状況を指すのだろうか?
そのような状況が具体的にイメージできないからこそ「第2の道具」といったカテゴリーが提唱されたのではなかったか?

それよりも問題なのは、緑川東問題からジェンダー論を切り離す意図である。

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