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太田2007『暴力批判論』 [全方位書評]

太田 昌国 2007『暴力批判論』太田出版

数ある評論集の1冊である。

「当時の若者たちの多くが夢見たように、私も、現存の世界秩序が変わらなければならない、変えなければならない、とは考えていた。そのための社会・政治運動は必要であり、それを党派に属して実践する者はいるだろうが、自分はそこからは自立して、ひとりの個人として運動総体に関わる道を模索すればよいーそれが、当時の私の考えだった。そして、その考えは、ほとんど変わることなく現在にまで続いている。」(14.)

著者は1943年生まれ、私より一世代上だが、政治的・社会的な立ち位置がよく似ており、親近感を覚える。
そうした先行者が経験した60年代・70年代の運動とその挫折から得た教訓は、何か。

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