五十嵐2020b「文化財返還を拒むものは、何か?」 [拙文自評]
五十嵐 2020b「文化財返還を拒むものは、何か?」『韓国・朝鮮文化財返還問題連絡会議年報』第9号:9-11.
1. 勅令第263号の意味
2. 文化財返還の前提的認識
3. 「日本考古学」の最前線
4. 「日本考古学」の刻印
2. 文化財返還の前提的認識
3. 「日本考古学」の最前線
4. 「日本考古学」の刻印
自らの関心ある領域あるいは専門とする主題が、ナイフ形石器であろうと連弧文土器であろうと黒曜石原産地であろうと動物考古学であろうと、なされているのが日本社会である限り、それは「日本考古学」の一部であり、「日本考古学」の成立過程には、必然的に「植民地考古学」が関わっており、日本社会で考古学という学問に関わる人は誰もが必然的に「文化財返還問題」に関わらざるを得ない。
自分は無縁であると断言できる人は、一人もいない。
たとえ本人がそうではないと思っていたとしても。
自分は無縁であると断言できる人は、一人もいない。
たとえ本人がそうではないと思っていたとしても。