『文化財返還問題を考える』 [拙文自評]
五十嵐 2019d 『文化財返還問題を考える -負の遺産を清算するために-』岩波ブックレット No.1011
「あるものは不法に、あるものは合法的ではあるが不当に……近代以降の日本には、占領地や植民地から様々な文物が持ち込まれてきた。未だ私たちの身近に残る朝鮮半島や中国由来の「返すべきもの」について考える。」(宣伝文より)
足を踏み入れてから10年、手掛けてから1年余り、ようやく形になった。
キーワードは、「エシカル」(倫理的であること)である。
「私たちが暮らす21世紀は、単に経済的に豊かであるとか、軍事力で上回っているといったことではなく、倫理的(エシカル)な基準によって、大学も博物館も美術館もそして国家もあらゆる組織が評価されるべきです。」(45.)
「私たちが暮らす21世紀は、単に経済的に豊かであるとか、軍事力で上回っているといったことではなく、倫理的(エシカル)な基準によって、大学も博物館も美術館もそして国家もあらゆる組織が評価されるべきです。」(45.)