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寒中見舞2013 [雑]

 古来から、人は穴を掘って様々なゴミ(廃棄物)を埋めてきました。山の中のキャンプでのトイレから、家の裏庭に掘ったゴミ穴そして埋立て地である「夢の島」に至るまで。しかしその程度と規模は、とどまることを知りません。
 現在、国際的な取り決めである「化学兵器禁止条約」に従って、日本軍が中国大陸の各地に埋めてきた毒ガスなどの化学兵器を掘り出して処分する作業が行われています。現在までに4万発が処理されましたが、まだ60万発以上が埋められているとされ、全てを処分するのにあと何年かかるか予想もできない状態です。
 原発の運転あるいは廃炉に伴って発生する高レベル放射性廃棄物は、地下300m以上の場所に岩盤を刳りぬいて何万本ものガラス固化体を埋めるという「地層処分」が計画されています。「多重バリアシステム」が構築されると言われていますが、もし想定外の事象が発生した時には、いったい誰がどのようにそのことを確認して修復に向かうのでしょうか? それともそのまま放置してしまうのでしょうか? 地上にある溶けかかった4つの原子炉でさえ、未だに処理する見通しが立たないというのに。
 人間の驕り高ぶりが戒められています。
 未来の世代のために。         

「彼らは悟ることもなく、理解することもない。
 目はふさがれていて見えず、心もふさがれていて、目覚めることはない。
 反省することもなく、知識も英知もなく、「わたしは半分を燃やして火にして、その炭火でパンを焼き、肉をあぶって食べた。残りの木で忌むべきものを造ったり、木の切れ端を拝んだりできようか」とは言わない。
 彼は灰を食らい、惑わされた心は、その道を誤らせる。
 彼は自分の魂を救うことができず、「わたしの右の手にあるのは偽りではないか」とすら言わない。」
(イザヤ書 44章 18-20節) 


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