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第2考古学会議 第6回準備会(予告) [セミナー]

日時:2009年11月7日(土) 午後2時~5時
場所:日野市勤労青年会館1階和室:JR中央線豊田駅北口徒歩1分、会場アクセスは「日野市ホームページ」から「施設案内」タブ→「主要施設のご案内」→「その他一覧」→「勤労・青年会館」(下から6番目)をクリック
発表:佐藤啓介氏「《遺跡》の価値? ―倫理学から見た遺跡問題、美学から見た遺跡問題」

倫理などというと、「車内マナーにご協力下さい」みたいな、さきの倫理綱領ぐらいしか思い浮かばない。
美学といっても、「芸術は爆発だ」の火炎土器とかヨーロッパの洞窟壁画ぐらいしか思い浮かばない。
さて、これら二つをいかにして「遺跡問題」に結びつけるのか。

「『襞』においても、『差異と反復』における主題に立ち戻り、折り目を作ること、そして生物の分化(differenciation)と数学における微分(differentiation)を想定しつつ、差異化されるべき差異とその差異化について考察していたが、『フーコー』においては、ハイデガーの存在論的差異(存在者とその存在との差異)を想定しつつ、晩年のフーコーが問題化した「主体化」のプロセスを襞(折り目)の運動として主題化していた。
フーコーのギリシア的な主体化に関して、丹生谷貴志は「ダイエット」の一語に集約してみせた。そう、問題は倫理的(エティック)であるよりも美学的(エステティック)であり、一度限りの決断であるよりも不断のプロセスなのである。」(澤野雅樹2009『ドゥルーズを「活用」する!』:162-3.)

そう、<遺跡>は大地の襞(折り目)なのかも知れないなぁと思う今日此の頃である。


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