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WAC2006(3日目) [雑]

何とか。
小雨の降る中、第1会場へ。マシンの調整がうまくいかず、直前まで担当の方が走り回っていた。ご苦労さまでした。
トップパッターは荒木さん。行政考古学と大学考古学の乖離状態をさまざまなデータで示し、日本的な特性をはっきりと示していただいた。2番は石川さん。セッション・テーマに応じた内容で、縄紋研究のトレンドを示された。3番は小川さん。昨日のパーティーでも見事な司会振りで、流暢な英語を見習った。会場隣に復元されている難波宮を中心に人々と遺跡との関わり合いについて発表された。そして・・・

読者の方々は、もう周知の「遺跡問題」を世界に発信する第一歩である。とりあえず、イメージ通りには何とかいったとだけ申しておこう。基本的には、原稿の棒読みであるが、少し原稿から目を離すと、すぐに元に戻れなくなってしまう。また、何回か声が裏返り、かすれてしまったが、自己採点はOKと。

私の言いたい放題を、哲学的にしっかりと後ろで支えてくれているのが、5番の佐藤さん。「記憶の場」がキーワードで、途中私の名前も出てきてちょっとびっくり。「遺跡」は、無数の痕跡の集積と。まさにその通り。そこから、いかに新しい考古学的構想力(New Archaeological Imagination)を組み立てていくのかが問われているのだ。ということで、ブレイクの後、いよいよ6番ホダー氏。基調講演でのシナリオを基に開かれた考古学を提唱する。そしてラストバッターは溝口氏。考古学的言説のコミュニケート困難性を述べられた発表だが、スライドに添えられた日本語がいい。後で佐藤さんとあれは分かりやすいと話し合ったぐらいだ。

そして最大の難関。ホダー氏と並んでのシナリオなしフリー・ディスカッション。未だに、頭の中は真っ白に近いが、皆さんのご協力のお陰(司会者の配慮とか・・・)で、何とか通過したようである。参加者の皆さんの感想は、如何でしょうか? つくづくもっと勉強しておけばよかったと悔やんだが、後の祭りである。
虚脱状態で、佐藤さんとお弁当を食べる。

大阪城公園内の食堂で開かれたフェアウエル・パーティーの後、座長をはじめセッション参加者とイアン・ホダー氏を囲んで2次会が持たれた。イアンの隣に座って、新しい考古学の構想力について熱く語った、としておこう。


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コメント 3

あらき

おつかれさまでした。
今日の主役は、言うまでもなく五十嵐さんと佐藤さんでしたね。
ホッダー氏の注目も2人に集まっていましたよ。

ちなみに某セカンドステージ、私は保留します。
そこまでの内容を語っていないので、、、、、。

また何かありましたらよろしくお願いいたします。
by あらき (2006-01-15 00:34) 

溝口孝司

セッションも、「2次会」も、ひたすら楽しかったのは、なぜなのでしょう?僕の「内部」は、そこに何かのヒントがあるのだと意味付けたがっています。「心理システム」の興奮が鎮静したら、落ち着いて考えてみます。次のフェイズ、よろしくお願いします。
by 溝口孝司 (2006-01-15 23:32) 

五十嵐彰

あらきさん、溝口さん、そしてセッションに参加された全ての皆さん、お世話になりました。大変だったけど、大きな糧と刺激を頂きました。今後とも宜しくお願いいたします。
by 五十嵐彰 (2006-01-16 14:45) 

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