SSブログ

WAC2006(2日目) [雑]

午前中は、メイン会場で「過去と現在における戦争と暴力」を聞く。李氏のプロジェクタイル・ポイントを題材とした旧石器~移行期の韓半島における組織的戦争行為について、藤原氏による弥生期の戦争研究、ノタ氏によるバルカン半島の考古学的研究、ササキ氏による元寇沈没船の研究、石村氏によるパラオにおける遺骨収集に伴う研究、ボウ氏によるスウェーデンにおける戦場考古学の各発表を聞いた。
途中にポスター・セッションの口頭発表もあり、盛り沢山である。

戦争行為のように具体的な行為集団が判明している場合に、調査する主体の存在性、例えばA国とB国の戦闘行為をA国の研究者だけで調査研究する問題性を考えた。パラオにおいては、現地政府の意向で、遺骨収集作業が今まで通りに行えないという。すなわち、日本側の都合だけで遺骨収集という名の発掘作業ができないということだ。占領期という名のパラオにおける現代の歴史は、日本史の一部を構成するのか? そして日本史研究は、果たして鳥島の先にあるパラオも視野に入れているのだろうか?

会場脇にある端末が使用できることに気が付いた。これで少し楽になる。
後ろでは、英語字幕の入った「月の輪古墳」の映像が流れている。
しかし胸に付けている名札がローマ字表記のみなので、顔を知らない人が誰だか判読するのに時間がかかってしょうがない。漢字の威力を痛感する。

午後は、「遺産の保護・考古学・教育」を選択する。アラスカの共同墓地の墓標調査(ベロウ氏)、?(ピバーン氏)、キルギスタンでの試み(クーンス氏代読)、ヨルダンでの試み(バドラン氏)、イギリスでの試み(ヘンソン氏)、難波宮と大阪歴史博物館(岡村氏)、吉野ヶ里(高島氏)、見晴台(村木氏)の8本である。さすがに、スライドなしの英語口頭発表が2本続くとつらい。最後に、日本天文学会での高校生向けの奨励プログラムについて、少し意見を述べた。

本日の懇親会は、少し場所を移動して近くのホテルである。さすがに豪華な料理が並び、昨日とは大違いである。もったいないことに寿司などが大量に残っていた。

今までウエッブ上でしか知らなかったバーチャル・パーソンに初めてフェイス・トゥー・フェイスでお会いした。イメージとの多少のギャップを楽しんだ。かつてでは、文通でしか知らなかった人との対面にあたろうか? それよりも、もっとリアルで複雑なそして微妙なギャップ感覚である。残念ながら文通経験がないため、正確な比較検討ができない。

さあ、いよいよ明日である。


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問・資格(旧テーマ)

nice! 0

コメント 1

あむろ

お疲れ様でした。と言っても明日が本番・・・。
by あむろ (2006-01-14 00:12) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0