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第2考古学セミナー2012#2のお知らせ [セミナー]

日時: 2012年10月10日(水) 午後6時30分~
場所: 慶應義塾大学 三田キャンパス 研究室棟 地下1階 民族学考古学演習室(B124)
内容: 「砂川3類型区分の不都合さ」(五十嵐)

「遺跡の構造研究は、1968年の砂川遺跡A地点の報告書からはじまった。同書で、遺跡の構造を解き明かすために必要な、個体別資料分析法があらたに示された。ついで、1974年発刊の同遺跡F地点の報告書をとおして、その個体別資料分析法にもとづく初の実践が試みられた
以後、遺跡の構造研究は、同じ原石から打ち割られたものどうしは接合により必ず過不足なく元の原石に戻るという、個体別資料の原理・原則を応用して進展した。つまり遺跡から出土した全石器類を原石ごとに分けて接合したとき、余れば搬入品で、足らないものは搬出品となる。この石器の搬出入品リストをもとにして、遺跡の形成過程、集団の規模と構成、イエとムラのあり方、集団の移り住み(遺跡間の時間連鎖)と集団の行き来(遺跡間の空間連鎖)など、狩猟採集社会下の移動生活でヒトとモノが動いた実態の解明が実現したのである。」
(安蒜政雄2011「旧石器時代編」『日本列島石器時代史の挑戦』新日本出版社:35-36.)

もし書かれてある通りだとすると、これはやはり素晴らしいことである。
しかしどうも何かしら引っ掛かるものを感じざるを得ない。
それも根本的な部分について。
今回は、そうした何かサスピシャスなものについての発表である。

それにしても「個体別資料の原理・原則」とは、本当に「同じ原石から打ち割られたものどうしは接合により必ず過不足なく元の原石に戻る」といったことなのだろうか?
これはどう考えても「接合資料の原理・原則」としか思えないのだが。


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