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第7回 宣言記念日 [雑]

本日は、炎暑の中、東京国立博物館にて連続講座「東洋美術をめぐる旅」を受講する。
第1講 「東洋の書―青山コレクションを中心に」富田 淳(列品管理課長)
第2講 「朝鮮半島の考古と美術」白井克也(平常展調整室長)

書の話しなんて、今まで聞いたこともなかったが、その実情が少しだけ分かった気がした。文化財なんかよりもはるかにキッチリしたマーケットの形成、ある時代のある作者の作品はもう決して出回らないといったこと、殆ど「崇拝」に近い中国作品に対する想い、国立博物館のコレクションが財閥やら富豪やらあるいは人間国宝的収集家からの寄贈によって形成されてきたことなど。
それに対して、文化財の方は現在のコレクションがどのようにして形成されてきたのかといった方面の話しは殆どなし。名品やら優品がひたすら写され流れていく。かつて「日本」であった土地から出土した文化財が、現在の「日本」の国立博物館に収蔵されているということの意味について、小さな島を巡るいさかいと同等の重い問題なのだが、スクリーンに映し出される映像からはそうした重みは殆どいや全く感じることができない。

誰が、どのようにして入手して、現在の場所にもたらしたのか。
それをどのようにして受け入れて、現在に至っているのか。
一つひとつについて、その「収集経緯」を明らかにせざるを得なくなるだろう。

7年目のデータ(2012年8月24日)
記事総数:651(+43)
 遺跡問題:38(+0) 痕跡研究:58(+1) 論文時評:92(+3) 捏造問題:25(+0)
 石器研究:20(+1) 考古記録:28(+0) 総論:78(+1) 近現代考古学:45(+0)
 拙文自評:19(+3) 考古誌批評:15(+2) セミナー:39(+2) 全方位書評:76(+9)
 研究集会:37(+8) 学史:3(+3) 雑:79(+8)
総閲覧数:1,617,749(+275,963)
コメント数:763(+46)
タグ:文化財返還
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