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<遺跡>≒雲説 [遺跡問題]

薄い雲、厚い雲。
ある所は薄く、やがて次第に厚くなっていく雲。
途切れ途切れの雲。規則正しく並ぶ雲。
ポツンポツンと散在している雲。
一筋だけ道のように走る雲。

徐々に密度を増しながら、やがて一面の雲へと連なっていく。
どこから、どこまでなどということは、言えない。
気が付いたら、雲の中にいる。

雲海。そこにも、一様な雲は、ない。
ある所は厚く盛り上がり、ある所はへこんでいる。
筋が幾重にも出来ている箇所がある。
大きく畝のようになっている箇所がある。
窓のようにぽっかりと穴が開いている場所がある。

輪郭のはっきりした雲、霧のようにぼやけた雲。
ある部分ははっきりしているが、別の部分はぼやけている雲。

そうした雲が幾重にも、重なっている。
下から見上げれば、あるいは上から見下ろせば、1枚の雲のように見えても、
雲の中に入れば、きっちりと上層・中層・下層と分かれている。

間に全く雲がない中間層がはっきりしている場合もあるし、
上から下まで、何となくぼんやりと連続している場合もある。

そしてそれぞれの雲の層の間で、雲の形、出来方、流れ方が、
また、それぞれ異なる。

もこもこした雲のすぐ上を、ベールのような雲が流れていく。
きのこのような雲がそのベールを突き抜けるようにして顔を覗かせている。

そうした雲を突き抜けると、やがて何もさえぎるものがない、
群青色の空が広がっている。

どの高さからそうなるのか、それは場所場所によって異なる。


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